「〇〇(私の名前)は面接が苦手そうだよね。」と友人に言われてしまうほど私は面接弱者でしたが、なんとか切り抜けられました。うまく面接試験で受け答えするためには、本番に向けて準備する必要があります。
常識に従う
面接試験の最中は常識的に振舞わなければなりません。例えば試験官の目を見て話す、身だしなみに気を配る、言葉遣いに気を付ける、などです。
面接試験は大学院説明会や研究室訪問、筆記試験とは違ってスーツで受験します。確かに面接試験にわざとスーツではなく私服で来る人もいます。しかし特に理由がなければスーツで受験したほうがいいです。
自分にとって不利になるような話を自分から進んで話すべきではありません。これは当たり前に聞こえます。しかし私は自虐的に話したほうが謙虚で好ましいと思い込んでいたので、昔は自分にとって不利になるような話をよくしていました。ですが何事にも限度がありますし、面接試験では自虐ネタは不要です。時間が限られているのにわざわざ自虐ネタを言ってしまうと、挽回できずに面接試験が終了してしまいます。
この他にも私は色々と変な考え方をしていました。ずっと無価値だと思っていたことに実は価値があったり、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったりしたため、面接試験前に考えを改めました。
私のように奇妙な癖を持っている人はいないかもしれません。しかし、自分では気づかないような癖があるかもしれません。他の人に聞いてみて自分の常識がずれていないかを確認することをお勧めします。特に就活で面接を経験したM2の先輩方に聞くと、とても参考になります。
研究もしておく
矛盾のない話をする
当たり前のようでいて意外と難しいです。自分の頭の中が整理されていなければ、他人から聞かれたときに答えられません。
研究発表をする際にも、自分の理解が甘い部分や論理的に抜け漏れがある部分について質問されます。適当に研究していると答えられなくて詰みます。
簡潔に分かりやすく相手に説明する
質問に対して的確に答える
院試の面接試験で聞かれること
私が面接試験で聞かれたことをまとめると、次のようになります。
・筆記試験を受験してどうだったか
面接試験の前に受験した筆記試験の手応えについて面接試験で聞かれます。筆記試験を受け終わったら試験問題を解き直し、面接試験に備えるべきです。
・併願の有無と志望順位
試験官は、受験生に入学する意志があるか確認しようとします。
・現在の研究内容
志望理由書を書いて何度も推敲を重ねるうちに、自分が取り組んでいる研究内容について理解するようになるでしょうから、答えやすい質問項目です。
・大学院を志望する理由
受験生が大学院のどこに興味を持って受験しているのか試験官は気になるのでしょう。
・大学院でやりたい研究内容
具体的に説明できないといけないようです。自らの体験から得た教訓を基に説明すると説得力が出ます。
・志望理由書に書いた内容に関する質問
私は面接試験でも志望理由書について聞かれました。志望理由書をいい加減に書くとボロが出てしまうと思います。しかし面接試験では志望理由書に書いた内容はあまり重要ではないような印象を受けました。
面接試験の時間は限られていますので、全ての大学院の院試で全質問をされたわけではありませんでした。また、研究室訪問のときに聞かれた「なぜ今の研究室ではだめなのか」や「なぜ他の研究室ではだめなのか」は面接試験では聞かれませんでした。しかし、そのような質問を面接試験でされた人がいると聞いたことがあります。気を付けましょう。
面接試験に関する考察
初めは院試も大学入試のように筆記試験のみでいいではないかと思っていました。そのため、わざわざ面接試験対策する意味があるのか分かりませんでした。実際に院試を経験してみると、面接試験では受験生が研究できそうかどうかを見られていると気づきました。
面接試験で問われる能力は、研究を進めていく中で必要となる能力ばかりです。大学院はあくまで研究する場所であるため、面接試験が存在していると推測できます。
試験官は学部4年生にそこまで高い研究能力を期待していないでしょう。しかし全くできないとよくないと思います。
ここまで面接試験の重要性について書いてきました。しかし、基本的に面接試験は筆記試験の成績が微妙な人に対する救済措置です。よって面接試験対策より筆記試験対策を優先させるべきです。
研究と院試対策を両立できるに越したことはないですが、私は院試対策により力を入れていました。研究していると自然と降ってくる謎の課題をかわして時間を確保し、勉強にあてました。
面接が苦手な人はしっかり面接対策すべき
(この章は2020.2.24に追記したものです。面接対策本を読んで、私は本当に面接が苦手なのだと再認識させられたので学んだことを追記します。)
院試の面接で実際にあったやりとりのうち、よくない返答をしてしまった例を2つ挙げます。
1つ目。試験官から大学院でやりたい研究は何かと聞かれて答えたら、具体的ではないと指摘されてしまいました。そのときは同じ内容を違う表現を使って言い直すことでその場を切り抜けたつもりになっていました。しかし、面接対策本によるとよい手ではなかったようです。このようないわゆる圧迫質問に対しては、まず試験官の意見や疑いを認め、その上で自分の熱意を伝える方法が無難らしいです。本来であればこう返答すべきだったでしょう。「すみません。具体的な研究内容については勉強不足でした。しかしながら私は○○研究室から出されている論文を読ませていただき、~~に興味を持ちました。」ちなみに面接では第一志望研究室に受かった気分で話すべきだそうです。
2つ目。試験官から私の成績がよいと言われたとき、試験官は私にお世辞を言って私の緊張をほぐそうとしていると思いました。そのため私はにこにこすべきだと思い、にこやかに感謝を伝えました。実際そこまで成績はよくありませんでしたので、にこにこ顔が引きつらないように気を付けました。しかし、面接対策本によるとよい手ではなかったようです。たとえ試験官から成績がよいと言われても、「努力のかいあって好成績をあげられました」などと謙虚に答えるべきだそうです。