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なんか書く

大学院志望理由書について

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大学院志望理由書作成は難しく、出願締め切りの直前は推敲に多くの時間を費やしました。私が困難に感じた点とその解決方法を書きます。

困難な点

始めは何もかもが不明なため、何をどのように書けば良いか分かりませんでした。

志望理由が不明。

文章構成が不明。

言葉遣いが不明。

志望研究室について何を書くべきか不明。

大学院で自分がどのように研究ができるかが不明。

大学院志望理由書とは

私が受験したときは、面接試験の最中に試験官が受験生を選考するために大学院志望理由書を読んだようです。よって、大学院志望理由書を読ませる対象は教授などにより構成される試験官で、読む場面は面接試験です。ただし、他の場所で他の人が読むかどうかは知りません。

私は大学院志望理由書と会社に提出するエントリーシート(ES)は似ていると感じました。どちらも学生が法人に提出する点、選考に使用する点で同じだからです。よって、もしも知り合いに院試経験者がいないならば、代わりに就活経験者に大学院志望理由書を添削してもらうと良いでしょう。なお、受験生本人が就活関連情報まで調べる必要はありません。そのための時間があるなら筆記試験対策をしたほうが良いです。

書くべき内容が指定されているか探す

指定された内容は抜け漏れなく書かなければなりません。何を書けば良いか把握するために、入学願書をよく読んで下さい。不明な点があれば、研究室訪問のときに確認しましょう。私も大学院志望理由書に関して不明な点を研究室訪問したときに聞きました。

ネットで書き方を調べる

河合塾KALSが作成した「志望理由書と研究計画書の作成」に大学院志望理由書に書きべき内容の要点がまとめられており、参考になります。他にも大学院志望理由書の見本を載せているサイトがあります。何から手をつけたら分からないならば、そのような見本を自分に合うように加筆修正するところから始めると良いです。

言葉遣い

硬い言葉遣いが好ましいです。
例)
  • ES:「〇〇したく、貴社を志望します。」
  • 大学院志望理由書:「〇〇したく、貴大学院を志望します。」

大学のキャリアセンターで就活用の書類について聞いたところ、です・ます調と、だ・である調はどちらを使っても良いと言われました。よって、大学院志望理由書も、です・ます調と、だ・である調はどちらを使っても良いはずです。

研究室の先輩曰く、「良いESは漢字が多い」。よって、大学院志望理由書も漢字を多めに使ったほうが良いでしょう。

2020.4.15追記:私が志望理由書を書いた当時は硬い言葉遣いで書かれた文章は高級感があって格好良いと思っていました。だからこの記事で硬い言葉遣いを使うように勧めています。でも、硬い言葉遣いを使うと書きやすさや伝わりやすさが犠牲になってしまいます。だからと言って志望理由書やESに易しい言葉遣いを使うわけにはいきません。一般的ではないからです。

文法

接続詞、修飾被修飾の関係や主語述語の関係などを、大学院志望理由書が分かりやすくなるように使って下さい。文章構成にも気を付けて下さい。試験官が面接試験の最中に数分間で大学院志望理由書を読んで即座に理解できるようにして下さい。

自らの体験に沿い志望理由を述べる

大学院志望理由書における説得力とは、自らの体験に沿って述べているかどうかです。自らの体験から何を気づき、何を考え、大学院や研究室を志望するに至ったかを述べます。志望分野や志望研究室について書くときも、調べた内容を書くのではなく、調べてどのように考えたかを書きます。

自らの体験は、見る角度によって何通りも解釈可能です。大学院で取り組みたい研究に合わせて自らの体験を解釈しましょう。矛盾がなければ即席解釈でも良いと思います。このように志望研究ありきで志望理由を考える態度は理想的でないですが、仕方がありません。私の場合、自らの体験を解釈し、将来何をなしてどのような人間になりたいか分かれば入るべき研究室が必然的に1つに定まると考えて自己分析しましたが、結局1つに絞れませんでした。絞り込んだいくつかの研究室のうち一番面白そうで志望理由を考えやすい研究室を選択しました。

文字数が限られていますので、自らの体験を1つ選び、深堀りして大学院志望理由書に書きます。私の場合、これまでに経験してきた様々な体験を全て並べ挙げようとしましたが、研究室の先輩に止められました。普通のESは体験を1つ選び、深堀りして書くものなのだそうです。よって大学院志望理由書でも体験1つを深堀りして書きましょう。

出願時には志望指導教員名を複数書いて提出しますが、大学院志望理由書には第1志望研究室に関する志望理由だけ書けば良いです。M2の先輩によると、就活のESは第1志望部署に受かった体で書くそうです。よって、大学院志望理由書でも第1志望研究室に受かった体で自らの体験等を書いて良いはずです。

他の人に確認をお願いする

幸いなことに、私が考えた大学院志望理由書を研究室の先輩方に添削していただきました。ちょうどその頃、つまり私が大学院志望理由書を書いていた時期はM2の先輩方の就活が終わった直後でした。先輩方はいくつもESや面接を経験して鍛え上げられたからでしょう。先輩方からいただいた指摘は的確でした。他にはM1の先輩や同期にも見てもらい、誤字脱字がないかや意味が通じない箇所がないかを確認してもらいました。非常に助かりました。

最後に

院試では筆記試験が最も重要であり、大学院志望理由書はおまけでしかなさそうです。しかし、上手に書けたほうが望ましいです。