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院試計画の立て方

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ここでは「失敗しない院試計画の立て方」を「大学院に出願でき、受験できること」と定義します。根拠のない計画を立てたせいで危うく出願できなくなりかけた私にとっては出願と受験の確実化が何よりも大事と考えます。そもそも必ず合格する計画は存在しませんので私には言えません。しかしいくつか要点を述べることはできます。

このブログでは私が出願した大学院の入試試験について述べます。しかし他の大学院についてもほぼ同じことが言えると思います。

院試対策期間の長さ

多くの大学院受験生は春から受験勉強を開始し、夏に行われる院試を迎えます。よって、大学院入試対策は半年間だけで良いと経験的に知られています。

半年間の根拠はどこにあるか考えてみます。まず総復習にかかる最短時間を考えます。多くの人は学部の期末試験対策を一夜漬けで済ませているでしょう。長くても試験日前日に1日かけて勉強するだけです。つまり大学で習う1学期分の内容は1科目あたり1日あれば復習できます。院試には複数科目が出題される点、大学で複数学期にまたがって学ぶような量が多い科目がある点を考慮しても1か月間あれば復習し終わるはずです。これが総復習にかかる最短時間です。しかし実際には一度学んだことであってもすっかり忘れてしまっている点、一夜漬けの集中力は1か月間も続かない点、学部4年生は研究が忙しく勉強できる時間が限られている点を考慮すると1か月間では全く足りません。私はかなり頑張った結果、総復習を2か月間で終わらせました。

勉強だけではなく出願書類作成もやらなければなりません。特に志望理由書作成にはかなり時間がかかってしまいます。私は約1か月間くらい勉強せずに志望理由書を書いていました。説得力ある志望理由書がなかなか書けなくて苦労しました。

過去問を解くためにも時間が必要です。大学院入試の過去問は解答・解説が公開されていないため、簡単には行きません。解けない問題は教科書や問題集と見比べながら考え込む必要があります。そのために教科書や問題集を探す必要もあります。複数大学院を受験するならば解くべき過去問の数が増えるのでさらに時間がかかります。

もちろん院試勉強に時間はかかりますが、最も時間がかかるのは卒論です。卒論のせいで院試勉強の時間がかなり圧迫されます。私の場合、特に中間発表前が忙しくほぼ1か月間くらい満足に勉強できませんでした。

したがって院試対策は半年間で十分足りるのではなく、半年間でギリギリ足りるのであると分かります。

ただし、上で述べた内容は数学と専門科目についてのみ当てはまります。英語だけはその他の科目よりも早めに対策しなければならないことに注意してください。

外部英語試験が院試対策開始時期を決定する

出願時には外部英語試験の成績が必要です。外部英語試験に申し込んでから受験するまでと、受験してから結果が家または志望大学院に届くまでには数か月間かかります。出願に間に合わせるためには英語だけ早めに対策しなければなりません。遅くても受験する年の2月までには外部英語試験に申し込む必要があります。

ただし計画的に行動できる人なら学部2年後期から学部3年のうちに複数回外部英語試験を受験して十分に高い点数を取っているでしょうから、英語に関しては何も心配する必要がありません。私は無計画人間だったので外部英語試験をほぼ受けておらず、危うく出願できなくなりかけました。

募集要項公開時期

募集要項は5月くらいに公開されます。公開時期があまりにも遅すぎるので、代わりに前年度の募集要項を読む必要があります。遅くても2月上旬までに前年度の募集要項を読んでください。そして院試計画を立ててください。年度が違っても数日しか試験日程は変わりませんので院試計画を立てるだけなら前年度の募集要項でも十分です。

予約が必要な大学院説明会がある

3月くらいから大学院説明会に参加するための予約が始まる大学院があります。

研究室訪問のアポ

出願の約1か月前にメールで志望指導教員と面会の約束をすると良いと思います。

入学願書取り寄せ

大学院説明会で入学願書を配布している大学院と、テレメール等で入学願書を取り寄せる必要がある大学院があります。いつからいつまで入学願書を取り寄せることができるか確認してください。

出願期間

これを逃したらおしまいです。出願期間に消印有効なのか必着なのか必ず確認してください。

試験日

これも逃したらおしまいです。

いつから院試対策を始められるか

ここまでは最も遅い院試対策開始時期について述べてきました。逆に最も早い院試対策開始時期はいつかをこれから述べます。

数学と専門科目に関しては学部2年終了時から院試対策を始められます。院試では学部2年生でも解けるような内容しか出題されません。それより高度な内容は専門化・細分化が進み過ぎていて院試問題としてふさわしくないからです。ただし、その大学院に内部進学する学生なら学部2年生のときでも解けるのであって、外部受験する人にとっては習ってないことが多くて困るかもしれません。

英語に関しては出願の2年前から院試対策を始められます。外部英語試験の成績の有効期間が2年間だからです。もちろん英語自体の勉強はもっと前から始められますしやるべきです。

そもそも大学を卒業できなければ大学院に進学できません。よって単位取得を学部1年生のときから頑張る必要があります。

私の院試日程

私の院試日程を書き残しておきます。最終的には無事に第1志望に合格できましたが、危うく出願不可能になりかけているのでお手本にはなりません。反面教師にしてください。

学部1年

もしかしたら外部の大学院を受験するかもしれないと思い始める

学部2年

12月:

学校から受けるように言われたのでTOEIC L&Rを受験

そこそこ良い点数を取る

学部3年

12月:

学校からTOEIC L&Rを受けるように言われたが申し込みを逃したので受験せず

1月:

外部受験すると決心

2,3月:春休みだったが院試から目を背け続ける

3月末:

所属大学の大学院への推薦を辞退(蹴ったわけではない)

初めて院試の出願要項を読む

院試の出願に間に合わせるためには遅くても2月下旬までにTOEIC L&Rに申し込まなければならなかったことに気づく

この時点で外部英語試験の成績を一つも持っておらず(実際には勘違い)、出願すらできなくなるかもしれない危機に直面

学部4年

4月:

出願資格を得るべくTOEFL iBTを初受験

学部2年の12月に受験したTOEIC L&Rの成績を出願時に提出できると判明

TOEFL iBTでも出願資格を得るために必要な最低得点を少しだけ上回る得点を獲得

4,5月:

学部で習った内容を総復習

友人が薦める本や論文を読んで第一志望研究室を決定

6月:

研究室訪問や出願書類作成

6月下旬から7月上旬:

過去問を解く

7月中旬:

第1志望大学院と併願大学院の入試を受験

7月下旬から8月上旬:

研究室の中間発表のために忙殺されて勉強できず

8月上旬:

第1志望大学院から合格内定をもらう

9月上旬:

第1志望大学院に正式に合格する

理想の院試計画

次に理想の院試計画を簡単に載せておきます。

学部1~3年次に第1志望研究室を決定し、院試に向けてTOEIC L&RやTOEFL iBTを何回か受験

学部4年になる前の春休み中に総復習を完了

4~8月は数学と専門科目の問題集をやりつつ過去問研究